サイン馬券 2020 宝塚記念: 第61回だから16番

下の枠順をご覧ください。結論から言うと61回宝塚記念→16番クロノジェネシスと1+6=7枠でした。1+6=7番という見方もできますが、ワグネリアンは後で説明するように完全な見せ球でした。クロノジェネシスのChrono(Χρόνος)は「時の」という意味。Genesisは「創世記」。「61回目の宝塚記念」とピッタリきませんか?こういう馬名の馬が、わざわざこういう馬番に入ったということに注目するべきでしょう。

 1+6=7の方はもっと複雑です。このレース、2枠から4枠までがガセ枠で6枠から8枠が馬券枠でした。3枠5番、ガセサイドのサートゥルナーリアを取るか、8枠16番、馬券サイドのクロノジェネシスを取るか。そういうシビアな選択を迫る難問でした。それはつまり7枠の三頭を取るか、7番ワグネリアンを取るかという選択でもあったのです。

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馬券サイド

葵わかな(輪かな?)のポスター:「好きってエールはきっと届く」は非常に強いサインでした。間違いなくNHK朝ドラ『エール』がテーマです。JRAはよほど朝ドラが好きなんでしょう。

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7枠を見ます。

13 ダンビュライ「

14 キセキ (2着)

15 スティッフェリ「

この並びは見覚えがあります。春の天皇賞で登場した音さん枠です。

4 ダンビュライ「

5 ミッキースワロー (3着)

6 スティッフェリ「」 (2着)

13→1+3=4、14→1+4=5、15→1+5=6とご丁寧な算数つきです。JRAは同じ事は続けないと高本公夫氏は言いましたが、それは昔の話の話かも知れません。

7枠はプンプン匂います。7枠のスティッフェリオはヴェルディのオペラの作品名です。 NHK朝ドラ『エール』の休止前のスピンオフ作品はオペラ歌手に憧れていた佐藤久志(山崎育三郎)のお話でした。

 

さらに、葵わかなが前倒してダイワキャグニーを教えたエプソムカップ。ダイアトニックとダイメイフジで決まった函館スプリントステークス。これら宝塚記念前の2週のレースはダイのつく馬の大活躍でした。ダイダイ=橙=7枠です。 

しかし、7枠のどの馬が来るのか解りません。確かにキセキは来てもおかしくありません。宝塚記念はいかにもキセキ向きですし、キセキはここを逃すと秋のG1ではチャンスはありそうには思えません。角居調教師としては来年の引退までにはキセキを勝たせたいと思うでしょう。ドロドロ馬場の菊花賞だけではパッとしません。馬主のためにももう一つ冠を取らせてあげたいところでしょう。同厩舎のサートゥルナーリアは若いからまだチャンスはある。でも、キセキはコレが最後。そんな感じで勝負をかけていたのかもしれません。

実はキセキを教えていたサインはあったのです。宝塚記念ファン投票です。

クロノジェネシスとキセキ。馬名の最後の音はスとキです。「好きというエールを送りたい」というポスターの文言にピッタリです。そしてファン投票順位は:

6位 クロノジェネシス 69,182票

7位 キセキ 64,983票

 しっかり並んでいたのです。しかも8枠はご丁寧に、クロノジェネシ「ス」とブラストワンピー「ス」でスの字が強調されていました。

6枠のモズベッロにはサインはあったのでしょうか?枠順を見れば解るように、池添と松がさりげなく6枠周辺を飾っています。もしかすると、池添騎手と池添調教師は6枠の「添」え物=モズベッロを教えていたのかも知れません。

モズベッロにはもっと確からしいサインがありました。宝塚記念のヘッドラインとダービーのヘッドラインはよく似ています。

宝塚記念:「夢を託そう、新たな英雄の輝きが時代を変える。

ダービー:「伝説を刻め、歴史を動かす英雄が誕生する。

ヘッドラインが似ているだけでなく枠順も似ています。

1枠1 に1番人気と同厩馬

1枠に浜中俊

3枠(5)に1番人気

5枠(10)に松山弘平

6枠に2番人気

7枠に武豊

8枠(16)に北村友一

ダービーでは6枠に入った2番人気のサリオスが来ましたが、宝塚記念では2番人気の代用品が来ました。ラッキーライラックは今ひとつ頼りにならないので、代用品を入れておいたのでしょう。そしてダービーと同じ枠に入った武豊北村友一は馬券になりました。 これまで春のG1で人気サイドで馬券になってきた3枠はここで消えました。JRAは最後にハシゴを外したのでしょうか?

ガセサイド

では、ガセサイドを見てみます。

ワグネリアンは「ワーグナーファン」という意味です。音楽馬名はエールにピッタリです。横にいるトーセンスーリヤのお父さんはローエングリンワーグナーのオペラの作品名です。ワグネリアンの馬主は金子氏。『エール』の主人公の古関裕而の奥さんの名前は金子さんです。そして2枠のアフリカンゴールドも金子さんを教えているように見えます。

サインは『エール』関係のだけではありません。3枠のトーセンスーリアの横山和生騎手。和生の生の一番下の一を取ると和牛になります。和牛と言えばJRAは和牛キャンペーンを展開していました。6番の横山騎手から一を引いて和牛になるのなら、6番から一を引くと5番サートゥルナーリアになります。2枠、3枠、4枠はかなり濃厚な枠です。

しかしガセでした。

JRAの予想は?

それにしてもサインらしきものが多すぎのレースでした。もしかすると胴元=JRAも予想しきらなかったのかも知れません。クロノジェネシスとキセキの激走は完全に織り込んでいたでしょう。この二頭は道悪は鬼です。梅雨の馬場もレース直前のすごい通り雨もこの二頭にとっては歓迎するべきものでしょう。一方、ラッキーライラックの凡走は簡単に予想できたのでしょう。サートゥルナーリアについては、ここまで凡走するかは判然としなかったのかも知れません。サートゥルナーリアは過大評価されまくりのGIIレベルの馬ですが、それでも3着はあるだろうと思って枠順を組んだように思います。

やたらとサインらしきものが散りばめられている枠順は詐欺!じゃなくて、JRA自身が半信半疑で保険をかけているレースなのでしょう?