サイン馬券 2021 有馬記念:枠順抽選会の謎

有馬記念の枠順が抽選で決まっているとは思えない状況証拠

JRA有馬記念の枠順の抽選会を実施しています。しかし、私にはどうしても抽選で決まっているとは思えません。枠順発表前にあたかも枠順が決まっているかのようなサインが出ているように見えるからです。以下が状況証拠です。

  1. 有馬記念を前後したG1で5枠が5回連続で連帯。五輪の年だから?(しかも有馬記念の前週の朝日杯フューチュリティステークスは1着から3着まで有馬記念と同じ枠で決まっています)。
  2. クロノジェネシスのお母さん=クロノロジストは、現役最後のレース(有馬記念と同じ16頭立て)で、1番人気、4枠7番で3着。その時の1着は5枠10番。
  3. 国家斉唱をした自衛隊の鶫真衣さんの誕生日は1987年の10月5日(有馬記念馬単は10-5)
  4. NHKのテレビドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』で武豊は3枠で桜花賞を勝利。3枠は2着ディープボンドの枠番。(ちなみに緑川調教師がフェブラリーステークスを勝った時の馬はシーギリア。CとFの間はD=ディープボンドですね。また、有馬記念の前日にJRAフェイスブックにアップされたのは3枠で有馬記念を勝ったオルフェーヴルという強烈なサインもありましたが、こちらは枠順確定後でも出せるサインです。)
  5. 2着のディープボンドの両隣の馬の父はどちらもスティ「ゴールド」産駒。今年の漢字は金。
  6. 5枠9番から13番の馬名頭文字をつなげると「スエアシア(カイ)」。赤い3枠のディープボンドのサインでしょう。

等々。他にもいろんな方がいろんな読みをしていますが、ともかく、こんな枠順が抽選で出来るとは考えにくい。

枠順抽選はインチキか?

サインだなんだと言ってもしょせん状況証拠的なものに過ぎません。それだけでは「疑わしい」で終わりです。「抽選会がインチキだという証拠を示せ」と言われれば、「無理です」と答えるしかありません。

抽選会がインチキだとしたら何らかのトリックがあるはずですが、私は手品には疎いので分かりません。

抽選会に参加する芸能人が「グル」なのかと問われても答えにつまります。もしも芸能人や関係者がグルだとしたら、JRAはどうやって彼らに秘密厳守させているのでしょうか?インチキ枠順抽選は一種の「陰謀」です。言うまでもなく陰謀には情報漏洩のリスクが伴います。歴史学者の呉座勇一氏は、「陰謀実行の最大の障害は、秘密裏に遂行しなければならないため、参加者を限定せざるを得ない」と論じています(『陰謀の日本中世史』、角川新書、p255)。芸能人や関係者が何人も参加する抽選会でインチキをやれば、必ずリークされるはずです。たとえJRAが参加者達に「口外したら馬に蹴らせて命を取るぞ」と言って脅かしても秘密漏洩を防ぐのは難しいでしょう。

さらに謎なのが、もしも抽選会がインチキだとして、JRAはそのインチキからどんな利益を得るのかという疑問の答えがないことです。陰謀を実行する者が大した得をしない陰謀はあり得ません。つまり動機がハッキリしないのです。

有馬記念の枠順はいい加減なものだと思えば良いだけ

枠順抽選陰謀論はあまり分が良くないようですが、それでも私にはあの枠順が抽選で決まったとは思えないのです。とはいえ、こんな話、白か黒かの問題として考えるべきではないでしょう。全部が全部インチキというわけではなく、一部がインチキかも知れませんし、まったくインチキ無しに抽選している年もあるかもしれません。別に犯人を捕まえる必要も無いので、今後は有馬記念の枠順はテキトーにアテにすればいいでしょう。

ところで、クロノジェネシスが背負っていた4枠7番。ジャパンカップで2着に健闘したオーソリティの馬番でもありますが、2022年前半では要注意の枠番と見ています。

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