サイン馬券 2021オークス: Uber-Eats-Leben

桜花賞の反省

桜花賞は物語作りに酔ってしまい大外ししました。自己満でダメなサイン読みの典型でしたね。「日本のケーバ」のサイン読みでは奇想天外な深読みや物語作りは禁物です。誰にでも解くチャンスがあるような松丸亮吾的な謎々遊びとして捉えるべきでしょう!というのが反省点ですが、さて、オークス牝馬G1はストレートなサインが出ます。特にオークスはヘッドラインだけで答えがわかると言っても過言ではありません。

ヘッドラインのどの言葉に注目するか?

 ヘッドライン:美しさと強さの結晶が時代に笑顔を届ける。

 「美しさと強さ」とか「時代」とかは毎度ヘッドラインに出てくる単語でまず意味はありません。サインになる言葉は雰囲気が違うのですぐ見つかります。「結晶」と「笑顔を届ける」がサインを含んだメッセージでしょう。

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1着 ユーバーレーベン

ユーバーレーベンはビッグレッドファーム生産馬で馬主はサラブレッドクラブ・ラフィアン。今年3月に亡くなった岡田繁幸さんの会社です。当然追悼馬券は考えられます。また、デムーロ騎手には今年の5月2日にお子さんが生まれましたので、こちらは出産祝い。ユーバーレーベンには激走の期待が掛かっていました。しかしそういうバックグラウンドがあっても実力がなければ勝てません。その実力はJRAがヘッドラインのサインで保証してくれていました。これは買いです。

2着 アカイトリノムスメ

オークス直前の5月19日に新垣結衣さんと星野源の結婚が発表されました。サイン馬券界隈ではこの発表がどんな風にサインに使われるかで持ちきりになりました。結婚、結衣・・。ヘッドラインに結晶という言葉があります。4枠にハギノピリナという馬がいます。馬名のピリナの意味はハワイ語で絆だそうです。「絆を結ぶ」という連想からハギノピリナに注目です。ハギノの同枠にアカイトリノムスメという人気も実力もある馬がいます。どうやらハギノピリナはアカイトリノムスメを教えるためのサイン馬のようです。

アカイトリノムスメはサトノレイナスと同じ国枝厩舎の馬。どちらもルメール騎手が乗っています。またアカイトリノムスメはソダシと同じ金子真人ホールディングスの持ち馬です。その辺の事情を勘ぐってみましょう。

  • 国枝調教師の戦略: 「サトノレイナスルメールを乗せてダービーへ;オークスルメールを乗せてアカイトリノムスメで勝負!・・まあ、2着があればいいかな」。
  • 金子オーナーの戦略: 「ソダシはオークスは距離不向き;アカイトリで勝負!・・でも、2着でいいかな」。

どちらもユーバーレーベンが岡田総帥の追悼勝負に出ることは当然ご存じだったでしょう。アカイトリはハナから2着狙いだったのかもしれません。サトノレイナスではまとめて負かしてしまう恐れがあったのでダービーに行ったのでしょう。

 3着 ハギノピリナ

ヘッドラインの「届ける=ユーバーレーベン」はすぐに読めましたが、難解なのは「笑顔」の方です。前日に発表された「名馬の肖像」はスマイルトゥモローを取り上げていてこちらも笑顔です。どうやら「笑顔」は重要なサインのようです。

笑顔というとある馬を思い出します。そう、スマイルカナ。同馬はオークスの前の週のG1、ヴィクトリアマイルで8枠17番に入っていました。オークスの8枠17番にはスライリーが入っています。ストレートに考えると「スライリーか他の8枠の馬を教えているの?」と読んでしまいます。

違いました。スマイルカナはもっと明確な答えを届けていました。2020年のオークス。4枠8番はスマイルカナでした。今年、2021年のオークスの4枠8番ハギノピリナ。ハギノピリナはアカイトリノムスメを教えるサイン馬であると同時に自らが馬券になる馬だったのです。

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というわけで、牝馬G1のオークスはヘッドラインと「名馬の肖像」だけで答えが出せるレースだったのです。