サイン馬券 2020天皇賞：交響楽「天皇賞（春）」
コロナ禍の中の天皇賞。ものすごく凝った面白く楽しいサインが出されたレースでした。【JRA至宝の枠順芸術】の一つに収めてもいいレースでした。
1. ヘッドライン
ヘッドラインをチェックしましょう：「伝統を繋げ、新たな最強譜を歴史に刻み込む。」
「最強譜」という不思議な造語が際立っています。これは間違いなくサインでしょう。「譜」という言葉から音楽を連想します。音楽というと、あの可愛らしいメロディーレーンのことが真っ先に頭をよぎりますが、人気のフィエールマンも音楽用語です。そして、スティッフェリオもオペラの題名です。さて、どの馬が馬券になるのでしょうか？枠順を見ましょう。
メロディレーンの隣の7枠には幸騎手が乗るメイショウテンゲンがいて、メの字が接触して強調されています。メロディレーンの騎手は岩田望来、同枠がミライヘノツバサで、この時期にピッタリの未来志向です。希望を持たせる馬名の組合せは5枠にもあります。キセキとユーキャンスマイル。5枠と6枠を見るだけでコロナ禍が通り過ぎた後の世界を展望できるような気持ちにさせます。
1番人気の8枠のフィエールマンの隣にハッピーグリンがいます。「フィエールマンから買うなら幸せな6枠に注目しなさい」というメッセージと取りましょう。6枠にメロディーレーンがいます。メロディーレーンは頑張り屋ですが、ここで馬券になるのはちょっと難しいでしょう。「音楽に注目せよ」というサインだと思います。
ではどんな音楽サインなのでしょう？フィ「エール」マンという馬名に入っているエールは現在放映中の朝ドラのタイトルです。名作曲家の古関裕而氏をモデルにしたドラマです。JRAは朝ドラサインが大好きですので、このサインを最強サインと考えます。
朝ドラ関連のサインは他の枠にもあるのでしょうか？4枠にありました！ミッキースワローを挟んで音無厩舎のダンビュライトとスティッフェリオがいます。この二頭の馬名の最後を繋げると「オト」になります。朝ドラ『エール』の主人公の奥さんは関内音(オト)さんではないですか！この三頭のうちの一頭または二頭が馬券になる予感がします。
2. 天皇賞CM
ここで、天皇賞のCMをチェックしましょう。
何故か、主人公の四人はもとより周囲の人達が中間色や模様の入ったボンヤリした色合いの服ばかり着ています。一人だけ例外がいます。
赤のジャケットに白のパンツの後ろ向きの女性が画面左の「スタンド観覧席」という文字の下に立っています。すごく目立っているのでサインと見た方が良いでしょう。赤と白、枠連の1－3でしょうか？それともミッキースワローの勝負服でしょうか？
3. 天皇賞ポスター
土田太鳳さんと松坂桃季さんが座っていて、後ろ四人が立っています。「椅子に座る」からミッキースワローを連想しませんか？
ミッキースワローの同枠にはスティッフェリオがいます。「ステイホームのステイだな、これはサインだ」と思う人が多いでしょう。しかし、スティッフェリオはオペラの登場人物のStifelliusという固有名詞にちなんだ命名なので、英語のStayとは無関係です。いいのです。同馬のお父さんがステイゴールドなので、Stayの意味を持つと解釈しましょう。
4枠のメッセージは「ステイホームで椅子に座ろう」になりますが、これって、すごい人を思い出しませんか？そう、星野源さんの「うちで踊ろう」を聞きながら、何故か家で踊らず椅子に座って紅茶を飲んでいた人。安倍首相です。JRAは政府の特殊法人ですから安倍首相は親分です。このサインは強力。ミッキースワローは馬券になるでしょう。
4. 前日のレースに注目
大きなレースは特に前日のレースにヒントがあります。5月2日（土）京都11R天王山ステークス名前からして天皇賞の予告レースのようなレースで、8枠16番モンペルデュが出走取消。フィエールマンと同じ大外です。出走取消は強力なサインです。取消枠の両隣注意、取消した厩舎に注意、取消のあった枠と同じ、当日と翌日のメインレースの枠に注意という高本氏のノウハウがあります。
ところでこの天王山レース。1着サクセスエナジー、2着シュウジ、3着ヴァニラアイスとすべてキンシャサノキセキの仔でした。これを翌日のキセキの出走に繋げて見た方もいらっしゃいました。結論としては「キセキは消し」のサインでした。これがサインだとしたら、かなり謎のサインの部類かもしれません。
大サイン騎手の藤田菜七子騎手の動向にも注意が必要でした。前日の5月2日（土）、福島6Rで藤田菜七子騎乗8枠15番ズールー3着、7R4枠4番レローブ3着と、菜七子騎手は4枠と8枠で馬券になっています。まさに天皇賞の枠連でした。
5. まとめ
さて、いろいろサイン考察をした結果、フィエールマンとミッキースワローが馬券になることはわかりました。しかし、この二頭の馬連で決まるとは限りません。とりあえず三着内に来ることは間違いないということしかわかりません。三連複なら二頭軸流し12点で取れます。３連単だとちょっと買い目が多くなり厳しいです。
結果、あっと驚くスティッフェリオがあわやの２着に来ました。どこから見てもサイン馬に過ぎないように見えた同馬があわやの2着。多分、「ポスターのワクワクする」が４枠二頭を教えていたのでしょう。
サインの感じから想像するに、JRAは４枠のミッキースワローには絶対に三着内に入ってもらう必要があったのかも知れません。しかし、相手は生き物なので必ずしも胴元の思惑通りには行きません。そういう場合に備えて同枠に強力な馬を入れるということはよくあるようです。このレースの４枠の様に同枠二頭が揃って馬券になるケースを沢山見てきました。それでもスティッフェリオみたいな単なるサイン馬に見える馬があわやの馬券になるというのはちょっとビックリでした。
とても綺麗な5枠と6枠は脇役でした。特に5枠はスマイルとキセキで誘っていましたが、典型的な見せ球。これを見破るにはどうするか？もっと強力なサインを探し、確信をもってそれに絞り込むしかないのでしょう。
