サイン馬券 2021アルゼンチン共和国杯: アディオス!マイボス

結果もサインもあまり面白くなかった天皇賞と打って変わり、ユーモアタップリのサインが出たのが今年のアルゼンチン共和国杯でした。

枠順を見ます。

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5枠8番~11番で「アディオス(スペイン語でさよなら)」。ゴーストを挟んで「マイボス」という並びが面白いです。アルゼンチンの公用語スペイン語ですから「この辺に何かあるな」と感じます。マイボスの7枠はもっとわかりやすいでしょう。このレースの3日前の11月4日に日ハム新庄新監督の会見があり、新庄新監督は自分をビッグボスと呼んで欲しいと発言し話題になりました。7枠は実にタイミングの良いマイボス枠となりました。

6枠ゴーストですが、幽霊はいないはずのものです。ゴーストを無視すればオースリティとマイネルウィルネスは接触し、マイネルウィルネスのスが「アディオス」のスになります。

しかし、これだけでは5枠~7枠あたりに何かある、特に7枠要注意ぐらいのことしか分かりません。

答えは古典的な高本理論にありました。高本公夫氏は1991年に出版された『勝って儲けて大笑い』という本の84ページでアルゼンチン共和国杯についてこんなことを言っています。

・・すべて、性器を連想させる馬名馬・騎手が馬券になっていることだ。

アルゼンチン共和国杯」の「チン」は、男性性器の「チン」であるという、吹き出したくなるような、おふざけが的中馬券なのだ、と真面目に納得しなければならない。

そうであるならば、アディオスの「オス」は「雄」でなければならず、せん馬つまり雄にアディオスしたゴーストを挟んだオースリティ(権威)とマイボスのマッチョな牡馬二頭の勝負になるというのがこのレースのメッセージだと気づかなければなりません。

サインの基本は「おふざけ」です。どのぐらい面白いサインを作れるかがJRA担当者の腕の見せ所でしょう。壮大で飛躍に満ちた唯我独尊的ストーリー展開の「サイン解読」かっこいいですが、私はユーモアとエスプリを求めた軽いサイン読みが好きです。

 

P.S. フライライクバードが3着に来ていましたが、アイアンバローズから始まるアディオスサインの横の馬というのがサインになっています。特徴あるブロックの始まりの前の馬と終わりの次の馬には注意が必要です。それから4番・5番・6番の岩・岩・鉄(アイアン)という並びが「ここが硬いぞ」=「堅いぞ」と教えているということ。これも古典的高本理論ですが、実はこの理論で馬券買ってもめったに当たらないのです。アルゼンチン共和国杯ならではの真サインでした。