サイン馬券 2020 秋華賞: 魔法を使おう

やはり牝馬G1は面白くて分かり易いサインが出ます。

音楽ネタ はマスト

まずは出題傾向について考えます。

 デアリングタクトの三冠は約束されたものでしょうから、二着、三着のサインについて考えます。

 絶対に出題されるのは音楽ネタでしょう。10月7日に大作曲家の筒美京平氏が死去しました。そして、日本の音楽史上のもう一人の天才作曲家、古関裕而氏の生涯を描いた朝ドラ『エール』は、第二次大戦とその終結という1つのクライマックスを迎えていました。ここで音楽ネタを出さなければJRAじゃない!

 ヘッドラインを見ます。

 女王の夢を聴け、美しき強さが時代を象徴する。

 「聞け」じゃなくて「聴け」となっているあたり音楽ネタを予感させます。「時代を象徴する」も歌番組の枕にしょっちゅう使われている言葉です。

 枠順を見ましょう。

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なんと6番にダンツエリーゼ楽聖ベートーベンの「エリーゼのために」を想起させます。7番はそのまんま「音楽」という意味のムジカ。さらに8番がフルート。もっともこちらは果実の方のFruitなのですが、日本語で「フルート」と書いてあれば楽器のフルートとみなすのがサイン馬券読み。そして、9番にもろに馬名の中に「エール」があるサンクテュエールがいます。こういう場合、3枠、4枠、5枠に入っている馬の中の「どれかが来る」。

実は4枠8番ソフトフルートについてはコッソリとサインが出されていました。10月17日新潟11R飛翼特別。秋華賞と同じ18頭立てです。4枠8番にトッカータという馬が入っていました。これをソフトフルートへのサインと見ることができるかどうかが勝者か敗者かを決める!と高本先生なら言ったでしょう。

音楽ネタはこれだけですので、別のサインを探します。

魔法を使おう

3番、4番、5番の馬の頭文字でマ・ホ・ウになります。魔法と言えば12番にマジックキャッスルがいます。唯一オークスと同じ馬番をつけているのが目立ちます。

ここで秋華賞のCMを参照しましょう。

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妙に緑っぽい喫茶店の店内と11番と12番の馬がパドックを歩くシーンが映し出されています。柳楽優弥さんが2017年の大阪杯のCMでパドックの馬たちを見ながら言った「どうやらこの中のどれかが、勝つよね」という進次郎風の「名台詞」が話題になっています。そのままに取れば、11番か12番のどちらかが来るということになりますが、ちょっとひねって、11番、12番と続いて13番のデアリングタクトを暗示していると見ることも出来ます。デアリングタクトが三冠を取れば牡・牝あわせて13頭目三冠馬ですから、映像を見て11,12、13と数える見方には説得力があります。

保険のサイン 

枠順に戻ります。

気になるのが8枠です。16番にパラスアテナという馬がいます。パラスアテナはギリシア神話に出てくる戦いの女神であり、スペードのクィーンのモデルです。ヘッドラインの「女王」がもろにここにいます。オークスではゼッケン16は二着になったウィンマリリンがつけていました。しかし、秋華賞のCMが11番、12番に続く13番のデアリングタクトを教えているとしたら、パラスアテナは16番の次の17番のウィンマリリンを教えているのではないか?などと考えてはいけないのです。そのまま16番を狙えば良いのが牝馬G1です。

結果、1着はお約束のデアリングタクト。2着にマジックキャッスル。3着がパラスアテナに限りなく同着に近いハナ差で先着したソフトフルートでした。JRAにとってパラスアテナはソフトフルートの保険だったのでしょう。なにせ動物の競争ですから何が起きるかわかりません。必ずしも予想通りに行かなかった時のために保険は必要なのです。

みんなの当たり前

3着のソフトフルートは長く良い足を使える馬でサイン読みではない正攻法の予想でも狙うべき馬です。ハッキリ言って、この馬に印をつけなかった予想屋さんはイモです。一方、マジックキャッスルはこれまでの成績を見ると、ディープの仔にしては切れがないのに、ディープの仔らしく重馬場がダメで、とにかくいまいちの馬でした。それが稍重の馬場であんなにすごい足を使ったのには驚きました。なるほど社台レースホース所有馬です。競馬は過去のレースっぷりなんか大してアテにならないのです。CMで柳楽さんが言った「みんなの当たり前」は、「みんなの目の前にいる12番」という意味だったのか、デ「ア」「リ」ング「タ」クト=当りの前を狙えという意味だったのか、いずれにしろ12番を教えていたのです。余計なことを考えずに魔法を信じるのが牝馬G1の歩き方です。

王道のディープか、逆転のステイゴールド

牝馬三冠を制したデアリングタクトは競りで1200万の値しかつかなかった馬です。次の菊花賞では一転、超高級馬のコントレイルの牡馬三冠ゲットのシーンを見せられるのでしょうか?それともコントレイルの尻尾ぐらいの値段(500万円)のナカヤマフェスタの仔、バビットが大逆転するのでしょうか?または、みんな大好きGoToドリームジャーニーの子どものヴェルドライゼンデが頑張るのでしょうか?王道のディープか逆転のステイゴールドか。はたまた、別の穴馬か。

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P.S. 菊花賞にまつわる名言と言えば杉本アナウンサーの「それゆけテンポイント!鞭などいらぬ」を思い出します。でも、そのテンポイントはインで静かに伸びたグリーングラスに負けちゃったんですよね。コントレイルは先頭に立つと耳を立てて遊んでしまうとか。「鞭などいらぬ」と思っていたら後ろから忍び寄ってきたブラックホール(またはその同枠馬)に・・・。ありそうもないかなあ。(ちなみに、テンポイントは鞭をいれるとよれるので、杉本さんは「鞭などいらぬ」と叫んだそうです。)