サイン馬券 2021菊花賞:父の仇討ち劇
1着 ■2枠3番 タイトルホルダー
2着 ■8枠18番 オーソクレース
3着 ■6枠11番 ディヴァインラヴ
タイトルホルダーの勝利には少なくとも三つの意味合いがある。眞子様へのお祝い、岡田総帥の追悼、そして父の仇討ちだ。私にはその三番目が一番印象的だった。
1. 眞子様へのお祝い
菊花賞はタイトルホルダーが眞子様の誕生日23を暗示する2枠3番をつけて華麗な逃げ切りを決めた。23にちなんで23年前はセイウンスカイが同じ2枠から飛び出し見事な逃げ切りを決めている。パートナーと力をあわせ困難を克服し結婚へと向かう眞子様へ青空の贈り物である。
2. 岡田総帥の追悼
2枠には、「栄光(名声)への道」をひた走るタイトルホルダーを応援するかのように同じ岡田スタッドのロードトゥフェイムが入った。タイトルホルダーは菊花賞馬の名声を得るとともに岡田総帥の追悼も果たしたわけだ。
3. 父の仇討ち
タイトルホルダーの父は今年急逝したドゥラメンテである。新聞の見出しなら「亡き父ドゥラメンテに捧げるG1タイトル」になるのだろうが、それ以上に彼の勝利には「父の仇討ち」という言葉の方が似合っているように思えた。
2冠馬ドゥラメンテは2015年の宝塚記念で故障し引退を余儀なくされた。無事に菊花賞に出ることが出来たなら(キタサンブラックとは激闘になっただろうが)三冠馬になっていた可能性は大きい。
その2015年の菊花賞は、次のような結果だった。
1着 ■2枠4番 キタサンブラック
2着 ■6枠11番 リアルスティール
3着 ■8枠17番 リアファル
2枠-6枠-8枠の組合せ。今年の菊花賞の結果と同じである。本来だったら父ドゥラメンテが勝って三冠を達成していただろう菊花賞。その枠番を再現することでタイトルホルダーは父の仇を取った!と私は解釈している。
仇討ちはそれだけではない。タイトルホルダーがぶっちぎりで負かした2着オーソクレースの母親は、2015年の宝塚記念で父を破ったマリアライトだった。そのマリアライトが宝塚記念で入っていた枠は、今回彼女の息子が入っていた8枠だった!
恐れ入った。これだけの感動の物語を枠順だけで創り上げるJRA担当者の文学的才能にはただただ感心するばかりだが、感心ばかりしているわけにはいかない。サインを読み取ろうとする側の想像力が問われているのだ。