サイン馬券 2020 NHKマイルカップ: 戦国の1マイル

今年のNHKマイルカップ6枠-2枠-3枠で決まりました。緑・黒・赤!やはりサインは大河ドラマにありました。レース当日の『麒麟がくる』は斎藤道三斎藤義龍の親子対決で道三が敗れるというお話です。このドラマの合戦シーンを見て下さい。

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斎藤道三の家紋は二頭波(立波)。水のような柔軟さと力強さのシンボルです。これに対して斎藤義龍は、皇室も使っている由緒ある五七の桐を使っています。『麒麟がくる』では義龍は緑の幟、道三は赤と黒です。そのまんま、NHKマイルカップの1・2・3着の枠じゃないですか。緑の義龍とラウダシオンが勝利し、黒と赤の道三が2着(レシステンシア)と3着(ギルデッドミラー)。

しかし、このサインは問題アリです。当日の夜の放送の齋藤親子の幟の色がわかっていた人はいたでしょうか?ネットで検索しても白黒の家紋ばかりで色づけされているものは見あたりません。レース当日の午後に再放送された『歴史ヒストリア』(斎藤道三のお話)でも、両者の家紋は色づきでは紹介されていません。これは「終わってみれば、なんだあ~」と思わせるためのJRAの洒落サインです。

このレース、こんなおちゃらけサインではなく、ちゃんと枠順から推理できるような仕組みがされています。

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答えは金の鯱=安土城織田信長

ヘッドラインを見てみましょう:「新鋭の情熱、新星の憧憬。

内容には意味がありません。情・憧憬と「りっしんべん」が強調されていることに注意します。枠順を見ると1枠1番シャチの調教師が小桧山で、名前にりっしんべんが使われています。シャチと言えば、織田信長安土城の金の鯱。1枠に同居するのは人気馬のタイセイビジョン。1枠は、ビジョンある英雄=信長の、まさに安土城からの展望(ビジョン)を表現しています。このレースのテーマは戦国時代なのです。

2枠のレシステンシアの調教師は松下武士です。3枠に二頭入ったオルフェーヴル(金細工師)産駒の牝馬Shine(輝く)とGilded(金箔をかぶせた)。そして6枠斉藤厩舎のラウ「ダ」シ「オ」ンには織田信長のオダが入っています。極めつけが直前のラインベックの武士沢騎手への騎手変更。

サインも何も、まんまじゃないですか!

 齋藤親子の戦に加わらなかった信長のビジョンは?

このレース、(緑・赤・黒の家紋に気がつかなければ)セオリー的にはタイセイビジョンを軸に馬券を買うべきレースです。しかし、タイセイビジョンはハナ差の4着に敗れました。信長は齋藤親子の戦いに駆けつけはしましたが、道三が敗色濃厚なのを見て戦には参加しませんでした。つまり信長のビジョンは「戦いに参加しない」=4着だったのです。

さて、この1枠。この後のクラシックのキー枠になるかもしれません。『麒麟が来る』は、少なくともあと一回はサインのテーマになるでしょう。その時、明智光秀岐阜城がらみで使われるかも知れません。

ところで、天皇賞のCMの赤ジャケットの女性。天皇賞ではミッキースワローの勝負服を教えていましたが、このレースの3枠を教えていたのかも知れません。手が込んでいます。